歯列矯正中にカレーが食べれる結紮線とは??
歯列矯正前に色々と自分で調べたり歯医者さんで相談したりしてスタートさせる方は多いと思いますが、実際に治療が始まると、症状に合わせて様々な器具が口の中に入ることになります。子供の頃だと何か変わったなーくらいにしか思わない気がしますが、大人の矯正だと、この器具の名前は何だ?どういう役割なのか?前との違いは?と興味津津で仕事以外の知識が増えてとっても楽しい日々を過ごしています。
さて、初回の調整を終えたところで、また新たな器具を知ることができましたのでシェアしたいと思います。
表面のワイヤー矯正と言えば、カラーモジュール(輪ゴム)で楽しむイメージはありませんでしょうか?実際、私はそのようにイメージしていて、最初のワイヤー固定時も輪ゴムの色をチョイスすることができたので、調整前日とかは、次は何色にしようかなーとか考えていました。
が、しかし・・・
今回の調整で、これまで14本の歯についていた輪ゴムが3本のみになったのです。。実は最初にワイヤー固定してもらった時点でも、輪ゴム以外に針金のようなものがついていたのですが、本数も少なかったのであまり気に留めておらず・・・
現時点の器具状況を改めて数えてみました。(括弧内は調整前の本数です。)
・ブラケット&針金:16本(4本)
・ブラケット&輪ゴム:3本(15本)
・金属ブラケット&バンド:5本(5本)
・何もなし:3本(3本)
合計:27本
急に輪ゴムメインから針金メインに変わったので、先生に詳しく聞いてみたところ、以下を教えていただきました。
・針金の名称→結紮線(けっさつせん)
なお、結紮という言葉は一般的に聞き慣れない言葉ですが、医療業界では一般的な言葉のようです。
結紮とは?
端的に言うと、縛って固定する技術です。これを歯列矯正に当てはめると、ワイヤーをブラケットに固定することですね。
ということは、輪ゴムや針金というのは、あくまでも結紮の種類ということのようです。
それでは、それぞれ結紮の種類のメリットとデメリットを整理してみます。
▼メタル結紮線(針金のやつ)
メリット:
- 力のかけ具合など細かな調整が可能
デメリット:
- 装置を装着するのに時間がかかる(1つずつ手で巻くので。)
- フロスが引っかかりやすい(個人的な感想)
▼カラーモジュール(輪ゴム)
メリット:
- 結紮線に比べると装置の装着が簡単で短時間
デメリット:
- ゴムのため摩擦抵抗が大きく、歯の移動の妨げになることがある。
- 劣化や着色を起こすため、定期的な交換が必要
どうでしょうか?ブラケットに関しては、一般的な銀色のメタルブラケットか、目立ちにくい透明なセラミックブラケットか、などを事前に相談することは多いと思いますが、結紮の方法まで事前に会話する方は少ないのではないでしょうか?
ちなみに、私はメリット・デメリットを整理した上で、最初の歯を動かす期間はメタル結紮線、歯が揃ってきたらカラーモジュールがいいなと思いました。
2-3年の長期間かかる歯列矯正を少しでも早く終わらせるためには、やはり柔軟に調整が可能が結紮線の方が良さそうな気がします。さらには、カラーモジュールはどうしても着色が気になってしまうため、最初の慣れるまでの期間も気にせずに食事もできるし、何ならカレーを食べても無問題です!
(ただし、デメリットでも書いた通り、結紮線はフロスが引っかかりやすい・・・)
最後に、汚いですが、輪ゴム(カラーモジュール)とハリガネ(結紮線)の組み合わせイメージです。歯が黄色い・・・